せっかく見るなら心に響く映画を見て充実した時を過ごしませんか。
そこでおすすめしたい映画は「女は冷たい嘘をつく」。
基本的にサスペンスミステリーです。
注目点は「母性」。
あと個人的に、本編とは違う部分が気になりました。
それは韓国の農村部に外国人妻が多い、という点。
日本に住む私達にはわからない、韓国の「闇」部分です。
後述していますので、気になる「闇」部分にも注目するとより深くこの映画の世界へ入れると思います。
それでは、順番に見ていきます。
女は冷たい嘘をつく詳細情報
公開 | 2016年 |
時間 | 1時間40分 |
主演 | オム・ジウォン / コン・ヒョジン |
種別 | ドラマ / ミステリー |
監督 | イ・オニ(イ・オンヒ) |
受賞 | 第37回黄金撮影賞、最優秀主演女優賞 |
「女は冷たい嘘をつく」簡単なあらすじ
忙しいシングルマザーのジソン(オン・ジウォン)。
子ども(ダウン)はベビーシッターに任せっきりでした。
姑がダウンを引き取りたいと言って弁護士を立てて争っています。
そんな中、ダウンとベビーシッターが姿を消します。
姑からは子供を渡したくないから隠したんだろう!と責められますが、全く違う方向へと話は進んでいきます。
悲しく、切なく、その上韓国の社会問題も盛り込まれている映画です。
「女は冷たい嘘をつく」感想・レビュー(ネタバレ有り)
引き込まれます。
特にコン・ヒョジンの泣きの演技は凄い。
貰い泣きしてしまいました。
感情が変わっていく所が自然で…すんなり納得できました。
最初はコン・ヒョジン演じるハンメは自分の娘の入院ベッドを奪った人たちを恨んでいました。
ダウンにわざと怪我をさせる事ができるくらい。
なのにお世話をするうちに鼻水さえ吸える母性が芽生えていきます。
逆に実の母親がそれを「汚い」と感じるという場面は”おいおい”と思ってしまいました。。
赤ちゃんを育てた事がある人ならわかるでしょうが赤ちゃんは鼻をかむことができません。
なので母親が鼻水を吸って出してあげる(日本ではそういう道具を売ってますのでそれを使う事が多いかな)のは普通です。
オム・ジウォン演じるジソンは生活のため、仕事に明け暮れていました。
子育てがベビーシッター(ハンメ)任せになってしまっていたのも仕方ありません。
この部分は現代のシングルマザーの大変さが伝わってきます。
それにしても母親の気持ちを良く分かっているなぁ。。と思ったら監督のイ・オニ氏は女の人でした。
2009年に結婚されているので、子どもがいらっしゃるお母さんなんでしょうね。
そうじゃないとここまで”子を思う母の心境”を表せないでしょう。
そしてこの映画、韓国の農村部事情が見えます。
韓国の田舎町で暮らす外国人妻が苦労している事も感じ取れました。
どういった経緯で中国から韓国へ嫁いできたのか?
気になったので調べてみます。
「女は冷たい嘘をつく」から見る韓国農村部
この映画を見て、韓国の農村部には外国人妻が沢山いることに注目。
調べてみると
2005年の韓国農村部で外国人を妻に迎えた韓国人男性の割合は35.9%!
驚くべき数字。
多い順にベトナム、中国、フィリピンから嫁いできてます。
(2005年以前は「朝鮮族」と呼ばれる中国語と韓国語の両方を話して商売をする中国人が最多でした。)
韓国の女性は田舎で姑と生活するなんて絶対イヤだ!という人が多いので農村部で暮らす長男は嫁をもらうのが大変です。
なので外国からお嫁さんを迎えるんですね。
そして問題になっているのが韓国人夫の虐待による外国人妻の殺害や自殺。
感情的になりやすい韓国人の特性のせいなのか。
2007年以降、毎年のように外国人妻の事件が発生しています。
家庭内暴力、無視、外出禁止等々・・・。
「女は冷たい嘘をつく」でも姑が中国人妻(ハンメ)の髪の毛を無理に切るシーンや「こんな嫁を迎えたせいで!」等々の暴言を吐いていました。
旦那は病気の我が子とハンメが病院に行った時に責任を負いたくなくて「家族でもないのに・・・」と言った時には身震いがしました。。
ハンメが可哀想過ぎる。
子どもは自分の子でもあるのに、病気だとわかると冷たい扱いをするその気持が全くわからない!
韓国人男性と結婚して不幸になる女性が増えたのを受け、ベトナムやキルギスでは韓国人との結婚を禁止する事を検討しています。
参考元:https://news.livedoor.com/article/detail/9082640/
日本の農村部も韓国と同じで外国人を嫁に迎えるケースがあります。
ですが日本では外国から来た嫁が虐げられている話はあまり聞きません。
目上の人に絶対服従な韓国では姑の存在は大きいのでしょう。
韓国ドラマを見てても酷い姑がしょっちゅう出てきます。
日本とはかなり違いズケズケモノを言うので韓国ドラマを見慣れてない人は驚きます。
(ですが本音で喋る分、本音で付き合える良い部分もありますね。)
「女は冷たい嘘をつく」まとめ
この作品は少し恐怖を感じる部分もありますが、外国人妻の問題という韓国の「闇」部分を知るきっかけとなりました。
K-POPや韓国ドラマの明るい部分しか普段は見ていないので、なかなかショッキングではありましたが。
でも、見る価値はあります。
お話自体も面白いですし、見た後に心に何か残るハズ。
さぁ、あなたは見るか見ないか、どうしますか?